マニアックなライトノベルネタ

今回は10年以上前からラノベ読みですよ、という人(の一部)にしか通用しないネタ。
今、「高瀬彼方」が面白い(笑) この作者、チョー寡作な小説家ながら、しっかりした文章と情け容赦無い設定で主人公を追い詰めまくる、個人的「作者買いリスト作家」の一人だ。この作者が去年出したのが、「戦国時代、種子島に伝来したのは銃ではなく巨大ロボットだった」というトンデモ設定で歴史を(しかも明智光秀側から)描く架空(笑)歴史モノ。この「天魔の羅刹兵」、2巻のオビで煽り文を書いているのが「滝川羊」。遥か昔にファンタジア文庫で「風の白猿神」という傑作ロボットもの小説で未完成のまま大賞を受賞し、以後そのままという傑物だ(笑) 一体誰がこの人選をしたのか(笑)
そして年が明けて2009年。その高瀬彼方が出した新作が「カラミティナイト・オルタナティブ」だ。これまた10年以上前、ハルキ文庫から出た「カラミティナイト」という作品がある。ネットでファンタジー小説を書く文学メガネっ娘を主人公、災厄の女神を心臓に宿したために宗教団体に狙われる、クールなヘタレ男子をヒロイン、ドラえもん役にスポーツポニテ娘(趣味は飲酒と賭博)という素晴らしい設定でダークな戦い(イジメとかブログ炎上とか)を描く、これまた傑作であった(但し未完)。
これと同じタイトルを冠した「オルタナティブ」。一体なんだと手に取ってみると、中には恐ろしいものがあった。なんと、「カラミティナイト」と全く同じ作品で、ヒロイン男子だけが金髪女子に変わっている!(笑) 男女の設定以外は地の文も含めてほとんど変わっていない(笑)確か3巻には元カノとか出てくるのだが、一体どうするつもりだとか疑問は尽きないが、まあどんな形であれ完結の目が出てきたのであれば良しとしよう。そういえば完全に諦めていた田中芳樹の「タイタニア」もアニメ化で再版されているし、「ソリッドファイター」も出た。「封仙娘娘追宝録」も続きが出そうだし、今年は古参(老害ラノベ読みには当たり年かも知れない(笑)