キングアダムス参入による環境の変化

実際に使ってみて、予想以上にパワフル&面白いフィギュアだったキングアダムス。大会用デッキを作りがてら、こいつの登場によって変わったところを考えてみる。
「先攻の優位」
城ブレイクデッキには言うまでもないが、先攻の強みは以前もあった。それが更に加速するのは、「キングが城に乗る前に城ブレイクするチャンス」があるからだ。攻撃側にとっては低レベルフィギュアで命中させるチャンスだし、防御側から見ると1枚目の城コインをランダムにブレイクされることで、その後の計画が狂いかねない。軽量速攻デッキの生きる道は、じゃんけんで勝つことだ(笑)

「城コイン」
自分で割るコインを選択できることで、城コイン戦略は大きく変わった。特定フィギュアを支援する効果(雑魚、ドラゴン、クラウン)が使いやすくなり、タイミング次第で不発になりがちな効果(絶対成功無効、ドラゴンブレイクなど)を有効活用できるようになった。城を守る効果として鉄板だった反撃2、退去に代わって1ダメ、プッシュ2などの「城ブレイクした者以外のフィギュアを狙える」コインの価値が増した。
キングアダムスの連続城ブレイクを防ぐ効果としては、「退去」「プッシュ2」「守備」「封印」「歩行3」「飛行2」などかなり増えた。更に相手のキングを直接狙える「1ダメ」、低レベルを完封する「絶対成功無効」、ブレイク前も後にも使える「クラウン〜」など、戦略に合わせたコイン選択のバリエーションが増えた。特に「クラウン絶対成功無効」はクレセント斬りなどでの一撃死を防ぐために入れておきたい。
「低レベル城ブレイクフィギュア」
前述した通り、先攻を取れないと城に触れない4WD、2ターン以内に城にたどり着けないヒナモグ、命中率の極端に下がったバズーカ歩兵、2枚ブレイク率の更に落ちたビーム歩兵あたりの価値は下がった。これらのフィギュアの多くがエンパイアなのに、エンパイアにはクラウンフィギュアが無い。命中率を補うためにドゴロチにバハムートを付けるか。軽量速攻型のみでは生き残れない環境だ。
逆に城が動くために、登場して即城攻撃ができる可能性も出てきた。109+ドゴロチなどのコンボはまだ期待してよい確率だろう。自分のキングアダムスの移動支援ができ、同レベルで殴れるアビリティDEXも有用なフィギュアだ。

「高レベル城ブレイクフィギュア」
こちらは現状あまり変わらない。連撃持ちやブレイク能力(クレセント、メデュー)は脅威だが、前述の通りきちんと対策しているキングには通用しない。むしろガネーシアン、大電人Mといった出撃時ダメージを与えるフィギュアには要注意だ。これらのフィギュア数と「帰還」などの城コイン次第では、一切城に触れることなく城ブレイクできてしまう。相手のデッキによってはキングを城に乗せない戦術も必要だ。
「防衛フィギュア」
キングアダムスをいかにして守るかだが、マップの隅に移動して引きこもるタイプと、あちこち移動して逃げまわるタイプ、更には敵陣に突撃して暴れる特攻タイプもあるだろう。いずれにしても、なんらかの形で城を守るフィギュアが欲しいところだ。
まず今まで効果的な防衛フィギュアだったピーコックペガサスだが、全体的に火力の向上した現在ではあまり長持ちはしないだろう。それでも使えるフィギュアだし、クラウン+低レベルのコンボデッキという道もあるかも。
コンボ+装甲&挑発で引きこもり型用に使えそうなカフカ&パピヨンは、消費コインが多いので使用タイミングが難しい。残りコインで攻めに使えるフィギュアを準備しておきたい。
ビャッコは防御力を向上させつつ、攻撃力と機動力を持った優秀フィギュア。ただし他の効果によるブレイクは防げないので、序盤の守りやクシナダなどの補助も必要だ。むしろ通常の城(キングなし)の守りに有効か?
クシナダは出撃時ダメージでの城割りを防いでくれる。色欲のコイン効果でも防げるが、相手にクシナダがあると使えなかったり、安定性ではクシナダに分がある。逆に色欲はトリヤマロボやフェニックス対策に有効だ。城ブレイク系ならクシナダ、回復を備えた殲滅系なら色欲が相性が良い、かな?

あれこれ考察してみたが、既存フィギュアも含めて選択肢の幅が拡がり、予測のつかない環境なのは間違いない。ますます面白くなってきたバトルブレイク。あとはもう少し販売をがんばって欲しい(笑)