セブンスドラゴン2020

世界樹の迷宮」で3DダンジョンRPGの面白さを再確認させてくれたスタッフが、2Dでも……という触れ込みだった「セブンスドラゴン」。その続編というか、リメイクといった印象の新たなゲームがこの「2020」だ。近未来の東京を舞台に、3人のパーティーで人類滅亡の危機「ドラゴン」と戦い続けるゲームとなっている。
やってみて実感したのは、ひたすらに戦闘と成長の楽しさを味わえるゲームだということ。マップの移動や回復はストレスなく最小限の手間で行えるように考えられ、ひたすらに「キャラクターを成長させてドラゴンと戦う」ことに集中できる。そしてこの戦闘が面白いのだ。
プレイヤーが操るのは5種類の職業から選ばれた3人パーティー。少ないようだか、スキルの選択で同じ職業でも戦闘スタイルは全く違う。例えば自分はハッカー、デストロイヤー、トリックスターというパーティーだが、支援ハッカーで回復と防御支援を行い、デストロイヤーでカウンター&デバフ、銃トリックスターでアンブッシュ。「1回殴られると2回殴り返す」戦術だ。同じ構成でも火力ハッカーと防御デストロイヤー、支援短剣トリックスターという戦術もできる。同じスキルでもポイントを注ぎ込めば効果がアップする。次にどのスキルを取るか、どこを強化するか。新たなスキルで戦闘を試してみるとまた次が欲しくなるという感じだ。
シナリオはシビアな世界だが謎解きなど面倒な要素は無い。ひたすらに戦って闘ってたたかって、障害を突破していく。昔懐かしいテイストを、今風の味付けで食べやすくした良作。クリアしたら編成を替えて再チャレンジしたい。