ダズル

同人ボドゲ界(笑)では有名なゲームメーカー「賽苑」。ユニークなシステムと美麗なコンポーネントで大手メーカー顔負けのゲームを作る彼らが作った、2人対戦用カードゲームだ。
ゲームは4色のシンボル(?)を奪い合うというシンプルなもので、ルール自体も簡単だ。しかし実際に遊ぶととても悩ましいシステムになっている。
プレイヤーは手札から2枚を出し、対戦相手に提示する。相手は2枚のうち1枚を対応する色の得点として、1枚を対応する色の所有権として、「相手の」陣地に置く。つまり自分がどの色を穫るか、どの色の得点が高くなるかは半分相手次第というわけだ。これをお互い繰り返し、カードが無くなったら終了。獲得した色の得点合計が高い方が勝ち。これだけのルールだが、提示する2枚の選択が非常に悩ましい。
高得点のカードを出せば相手の所有権が強くなる。得点に差を付けて出せば一方的に不利になるし……たった2枚の選択なのに様々な駆け引きがあり、考え込む羽目になる。またカードは共有の山から特殊なシャッフルで配られたもので、数値的には公平だ。あとは色の偏りなどで相手の手を推測もできる。
この手の駆け引きが好きな人にはオススメのゲーム。1ゲームにかかる時間も短いので、繰り返し遊べるのも良い点だろう。