29日突発ゲーム会

世間的には連休の初日ではあるがあまりそんな感じもしない29日。某所で借り受けたゲームの体験プレイのために仕事上がりのKAZに来てもらい、短時間のゲーム会となった。
「ブシドー」カタカナと区別の付かないアルファベット。セップクやゲイシャなどのカラフルなイラストと、正しく「ガイジンから見た日本風ゲーム」しているこの作品。微妙な誤解はあるが、その中ではしっかり考証してある方だと思う。人数によってランダムに変化するカタン風ヘクスマップと得点ボード。多数の戦力や特殊効果マーカーとそれを隠す個人用のついたて。コンポーネントはしっかりしていて、かなり豪華な作りだ。
ゲームは変則的な国取りモノ。スタートプレイヤー(毎ラウンド持ち回り)は「ダイミョウ」となり、他のプレイヤーに「サムライ」「ブシ」「センセイ」といった役割を振り分ける。各プレイヤーはその指示に従い、ダイミョウの代わりに領地を争って戦闘をするという代理戦争がゲームの肝だ。
ダイミョウは領地を穫ることで大名名誉ポイント(勝利条件)を得るが、戦闘で勝ったプレイヤーは侍名誉ポイントを得る。このポイントは茶会を催すことで大名名誉ポイントに変換できるが、任務に失敗して切腹する羽目になると失ってしまう。与えられた役割をこなし、うまく2種類の名誉ポイントを稼ぎ、変換していくことが必要になる。
これだけ設定に凝り、ルールに凝り、綺麗なコンポーネントを作りながら……ゲームは半ばでギブアップしてしまった(笑) 3人プレイでの感想だと断っておく(4人が理想の人数だと思われる)が、戦闘はタイルの出し合い+作戦チップのジャンケンでややこしい割に大味だし、名誉ポイントも一度の戦闘でごっそり入るので得点の増減が派手になり、いろいろと割り切れないものが出てきて7割くらい進めたところで協議終了(笑) 領地のやりとりは総数が決まっているのでマルチプレイ的なバランスは取れているし、ゲームの狙いどころも分かるのだが、ルールの複雑さとプレイ時間の割には……イマイチ(笑) 4人で遊べばまた違った展開も見えてくるだろうが、そこまでの気力が湧いてこない。レンタルで良かったと心から思ってしまった(笑)

その後晩飯に「ギョーザの○将」へ。反省会というかグチ大会の中、追加注文した天津飯がいつまで経っても来ない。結局諦めて店を出た。……本日は誰かの厄日だったのだろうか?(笑)

「倉庫の街」ネットの評価と店頭で見た直感で、こちらは迷わず購入した変則競りゲーム。これまでの経緯から不安な滑り出しだったが、こちらはみんな大満足の良ゲームだった(笑)
プレイヤーは倉庫の管理人(?)となり、商品を積んだ船や取引業者、売買契約などの各種カードを競り落としていく。5種類ある商品は数が決まっているので、得点効率の高い契約を達成するにはやりくりが必要だ。時には火事が起きるので、被害を防ぐためには消防士を雇う必要もある(笑)少ない資金をどう使うか考えながら、カードを奪い合うゲームだ。
毎ラウンド、ボード上にプレイ人数+1枚のカードが並ぶ。ここに購入権と順番を決めるために3人の労働者を配置していく。配置された労働者の数がカードの価格になるため、人気のあるカードは当然高くなる。しかし毎ラウンドの収入は1〜2コイン程度なので、労働者の配置一つで展開はまるで違ってくる。この特殊な競りのアイデア1つを研ぎ澄まし、短時間ながら駆け引きのある、切れ味の良いゲームに仕上がった。今までの経緯があっただけに(笑)、こちらは全員満足、納得のゲームになった。
得点や資金調達の手段はいくつかあり、ゲームの展開に幅があるところもポイントが高い。今回は時間の都合で1回のみだったが、繰り返し遊んでいろいろと試してみたいところだ。今回は消防士を独占していたKAZが、最終ラウンドの連続火災で見事逃げ切り。他プレイヤーにもカードや素材の巡り、見切り次第で逆転のチャンスもあった好勝負。ボドゲを遊ぶにはやや物足りない3人プレイで、遊べるゲームの筆頭になれる良作だ。4人、5人ではまた違った印象になるかも知れないが、また次の機会に試してみるとしよう。(KAZ1勝)