ドミニオン:海辺

名作カードゲーム、「ドミニオン」の追加セット。前作「陰謀」はいまいち食指が動かなかったが、今回はマットやコインなど、面白そうなギミックが追加されていたので購入。まずは「海辺」のみの構成で遊んでみた。
まずコンポーネントだが、マットは紙製のボードで、脇に置いておくカードを他のものと区別するためのもの。他に大した意味は無い。カードの効果で使われる金貨と抑留トークンは金属製でなかなか豪華な印象だ。そして追加のアクションカードが25種類、300枚ある。これが新種あり、既存カードとのコンボや対抗になりそうなものありと面白い。
新たに追加されたカードの種類に、「持続」というものがある。これはカードを使ったターンから次のターン開始時まで場に残り、効果を発揮するというもの。これによって、現在だけでなく次のターンも考えたプレイができるようになった。
この「持続」や、マット、トークンを使ったカードがあれこれ追加されていて、「海辺」のカードだけで遊んでも様々なバリエーションを楽しめる。最初のゲームなど、90分以上のロングゲームになったがストレスなく楽しむことができた。今までのドミニオンの印象とはまた違った感じで楽しめるセットになっている。
特に面白いと思ったのは「抑留」。カードの山を選択してトークンを乗せ、そのカードを買ったプレイヤーに呪いカードを与えるというもの。攻撃カードほど直接的でなく、その割に効果は高い面白いカード。トークンが2つも乗ると6点より3点の方が買いたくなり、楽しい泥仕合を演出できる(笑) 他にもコスト2のカードに優秀なものが揃っていて、価格バランスも良くなっている。他にも「宝の地図」のようなドリームカード、追加ターンや凶悪な妨害カードもあり、既存カードとの組み合わせでいろいろ楽しめそうだ。「ドミニオン」にはまっていたが、最近はマンネリ気味、という人にお勧めしたい正統派エキスパンションだ。