日曜日ゲーム会 その2

ノートルダムKAZが戻って、ここから「アレアの宝箱」ヴァリアントを加えたゲーム開始だ。まずは「ノートルダム」。こちらの拡張はA〜C、各ラウンドに登場する人物カード9枚だ。たったそれだけ?という気もするが、これだけで随分違ったゲーム展開になった。
まず人物カードは新旧ランダムに入るので、特定ボーナスを狙った戦略が使いにくい。更に疫病ネズミの出現数がランダムになるので、出現数をカウントしてギリギリでバーストを避けることができない。これがかなり大きい。
追加された人物カードには、今まで見向きもされなかった「ゲストハウス」に光を当てる「大家」や、馬車ボーナスを倍化させる「御者」、また疫病バーストや影響マーカー、資金の多寡に関わるカードなどもあり、様々な方向から得点を稼げるようになっている。今までの定番だった戦略だけでなく、あれこれ試したくなるこのヴァリアントは大正解だ。今までの「ノートルダム」に慣れた人ほど、新鮮なゲームとして楽しむことができるだろう。プレイヤーのリクエストもあり、これは2回遊んでその都度違った展開になった。やはり「金+ノートルダム」は強いが、全く違った戦略でも良い勝負ができるというのは、攻略派としても新たな楽しみができた感じだ。(KAZ1勝、ゆう1勝)
「魔法にかかったみたい」こちらのヴァリアントは6人プレイ、アミュレットの追加と特殊能力カード。今回は特殊能力カードのみを追加して遊んでみた。
まず各人にそのラウンド中に使用できる特殊能力カードが配られる。これを簡易ドラフトのような形式で1枚決定し、効果を発表した後で通常のラウンドを行う、というものだ。
このカードがなかなか強烈で、「お金を支払う効果で支払う必要がない」とか「自分1人だけカード7枚選択できる」など特定の性能を強化する能力が揃っている。この効果は実際のラウンド開始前に発表されるので、他人の選択に少なからぬ影響を与える。通常ゲームでは1ラウンド目などはイーブンな状態でカードの読み合い要素は薄かったのが、このルールでは特殊効果を踏まえての読み合い、という形で少しわかりやすくなった感じだ。
もちろん強力な能力を取り入れることでゲームが派手になる。今回は大量の薬瓶を入手してボーナスを稼いだり、材料集めでも予想以上の稼ぎがあったりとなかなか面白い展開になった。
このヴァリアントも「ノートルダム」同様、定跡や固定化したゲームに揺らぎを与え、新たなバランスを作り出すことに成功している感じだ。特に「魔法にかかったみたい」の方では、そのラウンドの戦術に指針が得られるので、今まで「どのカードを選べば良いかわからない」と思っていた人にこのゲームの楽しさを教えてくれる、良いヴァリアントだと思う。(YOU-YA1勝)