ドミニオン

話題の新作、ドミニオン。某店で入手できたので、早速プレイしてみた。
まず驚かされるのはそのコンポーネント。一般的な(?)大型ボドゲの箱に入っているのは、500枚のカードのみ。ボードもコマも存在しない。ルール自体は簡単だが、カードを日本語化して、スリーブに入れる作業だけで随分とかかった(笑)
ゲームはターン制のカード購入ゲーム。手札の財宝やアクションカードを使い、新たなアクションカードや勝利ポイントカードを購入していく。こう書くとごく普通のゲームに見えるが、そのカードが全て自分の山札に入っていくところがミソだ。つまりプレイヤーは、カードを購入して自分のデッキを作る。山札が無くなればまた捨札をシャッフルして再利用するので、使ったカードや購入したカードがまた利用できる。トレーディングカードゲームの、デッキ構築の要素を持ったゲームなのだ。
カードは主に3種類。カードを購入するための財宝カード、特殊効果を持つアクションカード、そして勝利ポイントカードだ。勝利ポイントカードは勝つためには当然必要だが、ゲーム中は全く役に立たない。アクションカードで様々なコンボを決めるのは楽しいが、それだけでは勝てない。バランスを取って事故(カードが偏って使えない手札になること)を防ぎながら、カードを回していくのが非常に面白い。TCGで、「デッキを作って動かしてはカードを替えてバランス調整する」という、一番面白い部分を抽出したようなゲームなのだ。
しかもゲームに使うアクションカードは25種類中の10種類だけ。毎回違った組み合わせのカードで楽しめる。バリエーションは無限だ。
ゲーム自体のテンポも良いし、それでいて奥が深い。アグリコラと並んでヘビーローテーションなゲームになる予感だ。