魔法にかかったみたい

タイトルは乙女ちっくだが(笑)、プレイヤーは魔法をかける方。魔法使いになって妖しげな薬を作るカードゲームだ。
各プレイヤーは12の役割カードを持ち、毎ラウンドこの中から5枚のカードを選択して使うことができる。各カードには様々な能力があり、素材や資金を獲得したり、素材を得点になる薬カードに変換したりすることができる。これだけ書くと簡単なリソース操作ゲームに見えるが、このカードの用法が一味違う。実は一つの役割カードの能力を使えるのは1ラウンドに1人だけしかいないのだ。
スタートプレイヤーは選択したカードの中から1枚を公開する。プレイヤーは時計回りに、同じカードを選択していれば公開しなければならない。このとき公開したプレイヤーは、そのカードの効果を使用するために「奪う」か、効果の一部だけを発揮して抜ける「支持する」かを選択しなければならない。そうして、全員が公開したら、最後に権利を奪ったプレイヤーがカードの効果を使用できる。奪われたプレイヤーは何も受け取れない。早い手番のプレイヤーは、更に後ろのプレイヤーがカードを持っているかを予想して判断しなければならない。支持する場合、利益は減るが安全だし、次のスタートプレイヤーにならないで済むという利点もある。状況に応じての使い分けが必要になってくる。
メンバー次第で展開は変わるが、慣れてくるとカード選択や公開時の駆け引きがアツくなる。内容が濃い割には短時間で遊べるし、好き嫌いは別れるが面白い作品だ。(C君1勝、YOU-YA1勝)