ソードワールド2.0

「ついに ねんがんの(以下略
というわけでとうとう発売された新型ソードワールド。まず最初に驚いたのが、ルールブックのレイアウトの良さ。文庫横書きという形式が意外と読みやすいし、側面には辞書のように章別に色付けされている。データの索引もあるし、魔法データは各レベルで1ページにまとめられている。文庫ルールとしてはトップクラスの読みやすさではないだろうか。
次に内容。背景世界はフォーセリアから一変、新世界ラクシアに。魔法体系やPC種族も一新されている。だが、ルールブック2でグラスランナーが入ったり、魔族にザルバードがいたりと何か接点がありそうな感じもあり。突然「異世界から飛ばされてきたリウイ」とか出したら、多くの人が「絶望した!」と叫ぶことだろう(笑)
データの差異は置いておくとして、ルールで大きく変わったのは以下の通り。
「HP、MP制になった」HPが延びることで冒険者レベルの減点がなくなり、ダメージ魔法が強くなった。MPも消費量に対して潤沢で、シェイドも無いので魔法が使いやすくなった。
「戦闘特技がついた」D&D3版以降のフィートみたいな感じ。奇数レベルで戦闘特技を習得できる。「強打」「魔法の拡大」といった戦闘オプションはこれに吸収された。行動をスキルとしてデータ化、限定することで、戦闘での選択肢が明確になってわかりやすくなった。色々なオプションを使い分けたい人には不満かもしれないが、利点も大きい。
「成長に必要な経験値が統一された」ファイター、プリーストなどの主要技能と、セージ、スカウトといったサブ技能で消費経験値が統一された。これでソーサラーが成長の遅さに泣くことはなくなった(笑) また、消費量自体も少なくなったので、成長ペースが早くなり、兼業もしやすくなった。
他にも戦闘がパーティーイニシアティブ制になったり、用語の細かい変更はあるが、判定やレーティング表などのコア部分は間違いなくソードワールドだ。魔法などのデータは完全に変わっているので、マンネリ気味になってソードワールドから遠ざかっていた人(俺)にもオススメ。早くプレイしたいものだ。