高速カードバトル カードヒーロー

ゲームボーイの名作、カードヒーローがDS版になって帰ってきた! 前作のバトルはそのままに、新たなシステム「ハイスピードバトル」も収録。ここから入る初心者にも優しい造りになっている。旧作のユーザーには懐かしいカード、キャラクターも満載で、やりこみ要素も充実している。ペンを使った操作は軽快だし、COMの思考スピードも速い。今のところ欠点の見つからない決定版となっている。
ゲームは対戦型のトレーディングカードゲーム。ただし構成枚数は他のゲームより少な目で、1デッキ20枚or30枚で、同一カードは3枚まで。これはゲームが薄い訳ではなく、カード一枚の重みが違うのだ。実際プレイ時間も最速のモードなら5分だが、プロモードになると30分かかることもざらにある。
ゲームはモンスターの対戦なのだが、珍しいのはマスター自身のカードがあり、ボード上に配置されていること。これを守りながら敵マスターを倒すのが目的となる。モンスターはマスターの両脇、前列と後列に2枚づつまで配置できる。マスターもモンスターもHPを持ち、これを攻撃して削らないと倒すことができない。もちろんカードやモンスターの能力で回復や防御もできるので、簡単に倒せるわけではないが、そうしてモンスターを倒すと、倒した方のモンスターはレベルアップができる。レベルが上がったモンスターはHPが回復し、攻撃力が上がったり、特殊能力を得たりする。マスターを倒すには、こうしてモンスターをレベルアップさせることが必要不可欠だ。
カードの使用やレベルアップ、モンスターの能力使用のコストは「ストーン」という緑の石で統一されている。これは毎ターン3つ入ってくるが、それ以外にもモンスターが倒されたり、マスターのHPが削られたときに、ストーンが戻ってくる。つまり攻め込まれている時には手元にストーンが多数あるはずだ。これを使って逆転、また逆転。これがこのゲームの醍醐味だろう。
Wi-Fiを使った通信対戦は、友人とはボイスチャットで和気あいあいと、フリー対戦ではメッセージの交換もなく、ひたすらストイックにゲームを楽しむことができる。
カード収集は、対戦でポイントを貯めてブースターを購入する。余ったカードは売ってポイントにしたり、カードを合成して別のカードにしたり。Wi-Fiでトレードもできるので、友達にたかることも可能だ(笑)
シナリオはチュートリアルを兼ねた作りで全10章。これが終わってもフリー対戦や通信対戦にトーナメント、カード収集やカードの使い込みポイント稼ぎと奥は深い。カードゲームに一度でもハマった人なら必携のソフト。子供っぽい外見に騙されないで、一度体験してみて欲しい。