パトリツィア

今回の主役。初めて見たときは地味な印象だったのでスルーしていたが、ネットでやたら評価が高かったので思い直して購入した。
舞台は中世イタリア。いくつかの都市に塔を建築し、より高い塔を建てた者に名誉が与えられるというものだ。
最初に都市の紋章が描かれたカードが3枚配られ、これを使って都市に塔を建てる。都市の脇にはカードがあり、このカードが手札として補充される。つまり、手番に出来ることは手札の3択のみだが、その先まで考えた選択が必要になってくる。
塔の建築は色付きのブロック(瓦?)を積み上げていくのだが、その塔の建築に最も貢献した(ブロックの多い)プレイヤーにのみ点が入る。同数ならより上のプレイヤーが優先されるので、カードの使い方、タイミングは勝敗に大きく影響する。
カードには紋章以外に、特殊な効果のあるものや、貴族の顔が描かれたものもある。貴族のカードは同じ顔を3枚集めると、名誉ポイントにボーナスが入る。このポイントもかなり重要で、一組で一都市の名誉ポイント分くらいの価値がある。こちらを集めて得点を稼ぐ道もあって、勝ち筋が見えにくい辺りが悩ましい。
まだ3人でしか遊んでいないが、違った人数で遊んでも微妙にバランスが変わって面白そうだ。短時間で遊べるし、セットアップも比較的簡単。運と思考のバランスも良い名作だと思う。