戦う司書と恋する爆弾

読書の話題。各所から発掘される、死者の経験や記憶が封じられた「本」がある世界。この本を管理する図書館と、それに対立する邪教団。その中で人間爆弾として育てられた少年は、とある「本」の中の少女に恋をする。

かなり奇抜な設定だが、それを上手く使って綺麗にまとめている。表題作は非常に面白かったのだが、設定が特殊すぎて「一発ネタの作品だな」としばらく放置していた。ところが、これがシリーズ化して何作も出ているので、最近続きを読んでみた。これがなかなか面白い(笑)

世界観はそのままに、一話完結形式で様々な主人公の物語が描かれる。主軸に、「世界の謎」を引き継ぎながら。

スーパーダッシュ文庫という、ラノベの中でもマイナーな(笑)レーベルの中では現在イチ押しの作品だ。