ノートルダム

 移転しても話題はやっぱりゲームばかり。というわけで最近当たりだったボドゲを一つ。

 「プエルトリコ」辺りから流行っている、プレイヤー別のボードを持って開発、得点を稼ぐ形式のゲーム。この「ノートルダム」では個人ボードを結合させ、一つのボードにしているのがちょっと新しい、かな?

 プレイヤーには9つの行動の選択肢があり、カードでそのターンに使える3枚が決まる。カードを使うことで資金を稼ぎ、疫病を防ぎ、街を綺麗にして名声ポイントを稼いでいく。ここまでの説明ではありきたりの開発系ゲームだが、このカードの使い方が新しい。
 プレイヤーは自分のカードの山からこのターンに使うカードを3枚引く。この中から1枚を選び、残りを左隣のプレイヤーに渡す。右から受け取った2枚の中から1枚を選び、また残りを左隣に渡す。マジックのプレイヤーならお馴染みの「ドラフト方式」でそのターンの選択肢が決まるわけだ。
 全てのプレイヤーが同じ9枚のカードを持っているわけだが、展開やタイミングによって欲しいカードは異なる。ドラフトを行うことで行動内容(カード)の偏りが起こり、また渡すカードに工夫を凝らすことで他プレイヤーへの妨害もできる。それでいて、毎ターンの行動はカード3枚の中から選ぶので長考に陥ることも少なく、また初心者プレイヤーにも優しい。開発ゲームの重さを、ドラフト方式を取り入れることで多少軽くし、今までと異なる面白さを取り入れている。これはなかなかオススメですよ。

 毎ターン出現する人物カードに賄賂を贈って特典を得たり、特定の開発を重点的に行って多数のボーナスを得たり。攻略のバリエーションとカード、プレイヤーの作り上げるランダム性で何度も楽しめる良ゲームですよ。
 人物カードの差し替えで展開の変わるエキスパンションとかが出ると良いなぁ。とりあえず現時点での攻略を模索中。