バトルブレイク第2弾感想 その2

続いては第1弾最強と名高いクァールと、逆に鈍足で使いづらいフィギュアの多かったガイア。第2弾ではどう変わったのだろうか。

クァール
「ノーチラス」2レベルながら、装甲とその装甲を無視する能力を持った防御フィギュア。残念ながらコイン効果は現状では使いづらい(他の装甲持ちは4レベルの「甲蟲王」。そもそも攻撃が当たらない)が、低レベルの防衛フィギュアとしては価値がある。リヴァイアサン相手でも互角に殴り会えるぞ(笑)
「フタゴトカゲ」一見すると劣化「ケルベロス」。しかしコイン効果はコストが安いので連発できるし、「ホシクジラ」や「補給」と合わせれば最大10ダメージを叩き出せる。さらに「トカゲ」でもあるので、「トカゲ呪術師」とのコンボで2×2攻撃も可能だ。同時出撃できるメリットを考えても、「ケルベロス」2体以上の「ナインヘッドケルベロス」派の人なら、1体こちらと差し替える価値は十分ある。
「甲蟲王」4レベルながら第2弾最強とも言える装甲持ち。移動と命中率を補うコイン効果も含めて、これまた第1弾最強と言われた「リヴァイアサン」を上回る(というか、こいつのせいでリヴァイアサンの株が下がるのだが(笑))。城に突撃させてもよし、殴りあいに使ってもよしの優秀フィギュアだが、残りコイン1になって放置されるとその鈍足っぷりがネックになる。自殺(フェニックス)か回復(ホシクジラ)の手段は用意しておこう。
「不死フェニックス」高速飛行と高い耐久力を持つ優秀なフィギュア。コイン効果のダメージは少ないが、攻撃と併用できるので汎用性は高い。追加ダメージに確定ダメージ、味方のコイン調整や自殺用にと用途は盛りだくさんだ。「復活」は再出撃になるので前線から遠ざかる心配はあるが、打撃用に、またデッキブレイク耐性を高める能力として効果的だ。
クァールのキーワードはといえば「汎用性」だろうか。機動力も打撃力も防御力も兼ね備え、デッキブレイク能力としては第1弾に続いて最強と言ってよいだろう。種族のコンボ要素はあるが、単体でも十分強いので、どんなデッキにも投入できるポテンシャルがある。城ブレイクに有用な能力は少ないので、なんでもかんでもクァールとは言えないが、メタ要素として「装甲」や自動ダメージへの対処は常に考えておきたい。筆者の仮想敵(笑)

ガイア
アリアドネ」ガイア待望の移動補助能力を持ったフィギュア。能力が1回限りなのは残念だが、鈍足なガイア勢にとってこの2歩は大きい。あと一撃、またあと一歩が欲しい状況はいくらでもある。赤単デッキを組むなら必須のフィギュア。
「アルジャーノン」ダイス振りなおしという、ゲーム根幹に関わる能力を持ったフィギュア。この能力の評価は人それぞれだろうが、1/6の確率で絶対失敗のおこるこのゲームではやはり重要だろう。獅子王のお供に、また城ブレイク失敗への保険にと欲しい状況はいくらでもある。常時効果は地味だが、絶対失敗無しなら絶対成功は1/5の確率で出るということでもあり、また絶対成功無効とはどんな攻撃も1/3の確率で生き残るということである。ダイス運に自信があるなら、殴りあいでも活躍できそうだ。
ダゴン」今回のガイア勢最優秀フィギュア。移動力2で、コイン効果込みなら射程2、攻撃力6というのは「スフィンーX」をも上回る驚異の機動力だ(さすがに飛行能力は無いが)。デッキブレイク狙いなら最低でも1体は入れておきたい、ガイアの中核フィギュア。
「暴虎王」コイン効果で4連撃という、最強の攻撃力と安定性を誇るフィギュア……と言いたいところだが、同じ環境に「装甲」があるのは不幸としか言いようがない。決して弱くはないのだが、出すタイミングはよく考えよう。ストーリー的にはライバルである「獅子王」との相性が良いのは皮肉なのかツンデレ的な友情パワーなのか(笑)
ガイア勢は今回大きく強化された。弱点を補う補助フィギュアと、中堅を固める4レベルフィギュアの登場によって、SP獅子王の使い勝手が良くなった。キーワードとしてはやはり「破壊力」だろう。「装甲」に直接対抗できるのは高いダメージ能力だ。また単色としての能力だけではなく、「トカゲ」のシナジーによってクァールと相性が良いのもポイントだ。やや不遇だった第1弾とはうってかわって、打撃系デッキの中核になることは間違いない。

総じて見ると、強すぎるとの下馬評が高かった6レベルよりも、3〜4レベルの中堅フィギュアに強力なものが多かったのが印象に残った。このレベルのフィギュアは6レベルとの同時運用が可能で、コイン循環によっては更に多くのフィギュアを出せる。能力的には最高レベルのフィギュアを「食える」ものもあるので、よりデッキ構成や運用の技術が重視されるようになるのは間違いない。またフィギュアも豊富になり、単色から混色、デッキブレイクから城ブレイクまでデッキのバリエーションも多数考えられるようになった。対戦ゲームとしての「バトルブレイク」はこれからが本番だ。早く実物を手に入れて対戦したいもんだ。