賽は投げられた

アレアブランドの新作ゲーム。カエサルの名言をもじって、帝国の領地や貴族を奪い合うダイスゲームとしている。
各プレイヤーは自分の色のダイスを8個持っている。毎ラウンドこれを振って、その一部を神殿や広場といった6つの建物のいずれかに配置する。それぞれの建物では領地や貴族、ボーナスタイルなどが獲得できるが、ある場所はゾロ目、ある場所は連番など、配置条件が決められているので簡単にはいかない。当然配置していけば手元のダイスは減るし、より良いタイルを得るには他プレイヤーより多くのダイスを配置しなければならない。そうして、バランス良く得点を稼がなければいけない。
面白いところは、誰かがダイスを置ききったら、そのラウンドの決算が始まるところ。一つの建物に集中すると取れるタイルは減ってしまうが、悠長にあちこち手を出していると、ダイスを使い切る前に終わってしまうかもしれない。周囲の状況を把握しながらダイスを振っていこう。
得点計算にクセのあるタイプのタイル争奪ゲームだが、ダイスのおかげでサクサク進む。特殊タイルの把握に最初は手間取ったが、言語依存は無いので慣れればわかりやすい。中量級ゲームとして良くまとまっている。初回の印象としてはやや地味かな?という感じもしたが、良作なのは間違いない。何より、色付きダイスが5色40個入ってコストパフォーマンスは抜群だ(笑) D6を多用するTRPGのお供にお勧めかも(笑)