ケイラス;マグナカルタ

ヘビーゲーマーには評価の高い、「ケイラス」というボードゲームがある。城や街を建築して得点を稼ぐ開発系のゲームだが、残念ながらプレイ時間が長く、今のメンツには受けないと思って未購入だった。これが今回、カードゲームとしてリメイクされ、スピーディーになって帰ってきた。「ズーロレット」の全く逆パターンだ(笑)

プレイヤーは毎ターン入ってくる資金を元に、街の施設に労働者を派遣して資源を稼ぐ。その資源を元に新たな施設を建築し、リソースを増やして城を建築、得点を稼いでいく。街には監督官がいて、こいつの配置によっては労働者が働いてくれない。監督官に賄賂を贈って移動をさせたり、プレイ順のためにラウンドから抜け出すタイミングを計ったり、プレイヤー間の駆け引きと開発が熱いタイプのゲームだ。
建築する施設はプレイヤーの手札で決まり、その辺りにランダム要素がある。しかし、状況に応じて労働者を使い分けたり、プレイヤーのマネジメント能力が問われるヘビーなゲームだ。

カードゲームとは言っても木製のコマや得点、資金のチップがある、本格的なものだ。前作の面白さは残しつつ、時間のかかる要素はカットしてあるらしい。それでも複数の得点法があり、様々な戦略が考えられるところがゲーマー心を刺激される(笑)

というわけで実際に遊んでみたが、最初の印象よりは軽いな、という感じだった。初回だったので監督の妨害が発生せず、平和なゲームだったせいもあるだろうが、できることとやりたいことが明確になっているので進め易かったことも原因だろう。プレイヤーの熟練度によって展開も変わるだろうが、なかなか面白いゲームだ。

初回は一人で高級建物の建築を狙ったが、意外に早い展開で、実際に稼ぐ前に終わってしまった。最後は残った城タイルを独占したDEEの勝利。資材管理だけでなく、パスのタイミングも重要だと感じた瞬間だった。

他にも嫁がコインの荒稼ぎをしていたり(怖くて教会が建てられなかった)いろいろ攻略法が考えられる面白いゲームだ。また次は別の手を考えるとしよう。